[ 2007年2月9日更新 ]
以下の講義情報は 2006 年度後期のものです. 2006 年度の講義は終了しました.
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講義用ファイル (要パスワード)
- 学科・開講など:
- 静岡大学 人文学部 経済学科
- 2006(平成18)年度後期.
- シラバス (人文学部による講義のページ):
- 授業の目標:
- 経済の実証分析に必要な計量経済学の基礎を学ぶ。
- 学習内容:
- 計量経済学とは，様々な経済・社会現象を計測し，数量的に分析する方法を研究する学問です。それは，経済理論と経済データに基づいて，経済変数間の関係を支配しているメカニズム（たとえば，所得と消費，需要と供給の関係など）を定量的に明らかにする方法とも言えます。たとえば，経済理論の講義で学ぶ「所得が上がれば消費が増える」（消費関数）というのは定性的な分析です。それに対して「どのくらい増えるのか？」の問いに答えるものが定量的な分析です。定量的な分析に加えて「実際の経済データと経済理論は整合的か？」という検証を行う一連の分析手法が計量経済分析です。
- 授業計画:
- 本講義では，入門レベルの教科書を用いて，この分野の標準的なトピックについて解説します。基本的には教科書に沿って解説していきますが，場合によっては追加資料を配布することがあります。 計量経済学 II で扱うトピックは主に以下のものです。
なお，平成17年度に開講された計量経済学 I では経済データ処理の実践面を重視しましたが，今年度の計量経済学 II では，計量経済学の理論面を重点的に学びます。したがって，要求される数学，統計学の基礎知識はさらに高いものになります。また，本年度の講義では，コンピュータを使った実習を行う予定はありません。
- 計量経済学とは：経済理論と計量経済分析
- 統計学の復習：母集団と標本，ヒストグラム，分布の代表値，相関分析など
- 単純回帰モデルと最小2乗法
- 多重回帰モデル
- 仮説検定（t検定，F検定）
- 計量経済分析の例
- 回帰モデルの標準的仮定
- 回帰分析の諸問題（系列相関，不均一分散）
- 時間・教室:
- 金曜 11-12 限 (17:50-19:20) 共通教育 L 棟 実習室 2.
- 担当:
- 高瀬 浩二.
- 対象学年:
- 人文学部 経済学科 夜間主コース 2-4 年.
- テキスト:
- 水野勝之『テキスト計量経済学』(中央経済社，2005年)
- 近藤康之「Excel を使って回帰分析をしてみよう」『経済セミナー』(2003年9月号，pp.17-25) データ
- その他，必要に応じて資料を配布します。
- 参考書(概ね難易度順):
(統計学)(計量経済学)
- 大屋幸輔『コア・テキスト統計学』(新世社，2003年)
- 森棟公夫『統計学入門(第2版)』(新世社，2000年)
- 田中勝人『統計学 基礎コース』(新世社，1998年)
- 山本拓『計量経済学』(新世社，1995年)
- 田中勝人『計量経済学』(岩波書店，1998年)
- 森棟公夫『計量経済学』(東洋経済新報社，1999年)
- 浅野皙・中村二朗『計量経済学』(有斐閣，2000年)
- 成績評価の方法と基準:
- 2回の小テスト(25%×2)と期末試験(50%)をもとに成績評価を行う。
- 履修に当たっての注意事項:
- 計量経済学は積み上げ型の科目（高校時代の数学や英語を思い出してください）ですから，予習復習は必須です。前の講義を理解していなければ，次の講義の内容を理解することは難しいでしょう。
