計量経済学 I,II: 講義内容

[ 2006年2月17日更新 ]

以下の講義情報は 2005 年度のものです. 2005 年度の講義は終了しました.

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学科・開講など:

静岡大学 人文学部 経済学科

2005(平成17)年度前期(計量経済学 I).

2005(平成17)年度後期(計量経済学 II).

シラバス (人文学部による講義のページ):

• 計量経済学 I
• 計量経済学 II
• 修正版シラバス(pdf)
  • シラバスの変更点
    • [オフィスアワー]
      • [誤]「月13:00-14:00」→ [正]「月12:30-13:30」
    • [備考・メッセージ]
      • [追加]「実習室と受講者数の条件が整うならば，実習を行う。」
• その他の講義

授業の目標:

経済の実証分析に必要な計量経済学の基礎を学ぶ。

授業概要:

　計量経済学とは，様々な経済・社会現象を計測し，数量的に分析する方法を研究する学問です。それは，経済理論と経済データに基づいて，経済変数間の関係を支配しているメカニズム（たとえば，所得と消費，需要と供給の関係など）を定量的に明らかにする方法とも言えます。たとえば，経済理論の講義で学ぶ「所得が上がれば消費が増える」（消費関数）というのは定性的な分析です。それに対して「どのくらい上がるのか？」の問いに答えるものが定量的な分析です。定量的な分析に加えて「実際の経済データと経済理論は整合的か？」という検証を行う一連の分析手法が計量経済分析（あるいは実証分析）です。本講義では，入門レベルの教科書を用いて，この分野の標準的なトピックについて解説します。 　計量経済学 I では経済分析に必要な統計学の知識を整理することからはじめ，経済の実証分析で頻繁に用いられる回帰分析の考え方，理論的背景，および分析結果の解釈について学びます。計量経済学 II では進んだトピックとして，経済データ特有の性質，それらを用いた回帰分析の問題点とそれらへの対処方法を中心に学びます。計量経済学 I と II を通して履修することにより，実証分析の基本的な事柄について一通り触れることができます。

時間・教室:

水曜 5-6 限 (12:45-14:15) 共通教育 L 棟 実習室 2.

担当:

高瀬 浩二.

対象学年:

人文学部 経済学科 3-4 年.

テキスト:

• 近藤康之「Excel を使って回帰分析をしてみよう」『経済セミナー』(2003年9月号，pp.17-25) データ
• 山本拓『計量経済学』(新世社，1995年)

参考書(概ね難易度順):

(統計学)

• 大屋幸輔『コア・テキスト統計学』(新世社，2003年)
• 森棟公夫『統計学入門(第2版)』(新世社，2000年)
• 田中勝人『統計学 基礎コース』(新世社，1998年)

(計量経済学)

• 水野勝之『テキスト計量経済学』(中央経済社，1999年)
• 田中勝人『計量経済学』(岩波書店，1998年)
• 森棟公夫『計量経済学』(東洋経済新報社，1999年)
• 浅野皙・中村二朗『計量経済学』(有斐閣，2000年)

成績評価の方法と基準:

小テストと期末試験により総合的に評価されます。